「少年ジャンプ+」史上、最速で累計発行部数が400万部を突破したことで有名な「怪獣8号」ですが、最近は“過大評価されている”という声が多数挙がっているようです。1巻発売当初はそんなこと無かったと思うのですが、今になって“過大評価”と言われるのは何故なんでしょうか。
今回は「怪獣8号」の、“過大評価されている”との意見が挙がる背景を調べてみました。
【怪獣8号】“過大評価だ”との意見の背景① キャラ設定
「怪獣8号」の大きな特徴が“ヒーローものの主人公が32歳のオッサンである”というところ。これ、明らかに若者だけでなく、その上の社会人世代もターゲットにしていると思うんですよね。特に30代以上の男性あたり。
もちろん、ターゲットにドンピシャでハマる人もいるでしょう。
一方、作品の中でヒロイン的な扱いであり、かつて幼馴染だった亜白ミナの年齢が何故か主人公カフカの5歳も年下の27歳という設定だったり、ミナに次ぐ重要女性キャラのキコルに至っては16歳と、冷静に考えて「オッサンが年下の女性と〇〇」という展開に冷めてしまう読者もいるようです。
怪獣8号俺は面白いと思うけど「主人公を32のおっさんにしてヒロインを主人公の幼馴染にするならちゃんとヒロインも32にしろや」という批判は余りにも筋が通っててぐうの音も出ないんよ pic.twitter.com/D4Z7vE8vNe
— 芝村矜侍 (@kyouji0716) June 19, 2021
また10代の主人公なら許せるであろう“不器用で熱血な男”的なキャラクター設定も、カフカと同世代の人にとっては共感できるものの、若い世代には受け入れられない側面もあるようです。
怪獣8号、30過ぎおっさんが思考だだ漏れ男とか割とガチで気持ち悪いのですがそれは
— ぼっち (@daidarabotting) September 10, 2020
【怪獣8号】“過大評価だ”との意見の背景② ストーリー
ストーリー展開については、意見が真っ二つに分かれています。その理由の一つが、“他の作品に似ていて新鮮味がない”というもの。特にネット上では、進撃の巨人に似ている、或いはパクリなのでは?という意見が多くみられました。進撃の巨人に限らず、主人公や主要キャラが敵と同じ能力を持ってしまうストーリー展開はジャンプ系の定番となっています。(呪術廻戦、鬼滅の刃など最近の人気漫画は特に)
怪獣8号が何かの作品に似ているのか、については別の記事で解説しています。
【怪獣8号】“過大評価だ”との意見の背景③ ファンの離脱
怪獣8号嫌いな展開になってきた。
— 幕の内 (@makusan777) December 3, 2021
「1巻は好きだったけど、最近は嫌い」という意見もよく見ます。その理由は主に2つ。
1つ目は“怪獣9号の話が長くて飽きた”という意見。
怪獣9号が強いせいもあるのですが、とにかく「やっつけた→まだ生きていて逃す→強くなって帰ってくる」のパターンが多すぎる、とのこと。これは正直、私も読んでいて同感なところはあります。
2つ目は“休載が多く、テンポよく読み進められない”という不満。
最初は毎週更新されていたジャンプ+での掲載が、徐々に休載が目立ち始め、2020年8月からは「書き溜めがなくなった」という理由で「3話描いて1回休みくらいのペース」にまでなってしまいました。というか最近は、更に休載が増えているような。
そんな2つの理由が重なった結果、徐々に熱烈だったファンが離れ、やがてアンチに移ってしまったのだと考えられます。
【怪獣8号】過大評価なのか 今後の展開が気になる
現状、ネット上では「過大評価だ」などのアンチコメントが目立つ状態。
ただ裏を返せば、アンチとはいえ関心が高い事の裏付けという考え方もできるので、本当に過大評価なのかは今後の展開次第、と思った方が良さそうです。
ちなみに私は、アンチに負けず、これからもスタイルを貫いてほしいなと思っています。
コメント