システム手帳を一度やめた私が、再び使うことを選んだ理由

文房具

社会人になって以降、システム手帳の虜になっていた私ですが、去年の夏頃から約半年間、書き込むことも持ち歩くこともやめていました。

システム手帳の利便性は近年見直されてきているものの、私と同じようにシステム手帳をやめた方は少なくないのではないでしょうか。

でも結局、私はシステム手帳の元に帰ってくる決断をしました。

今回は私がシステム手帳を一度やめた理由と、再び使うことを選んだ理由についてお話しできればと思います。

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システム手帳をやめた理由

「システム手帳でなんでも一元管理する」をモットーにしていた私。そんな私がシステム手帳をやめた理由は、大きく2つでした。

有限であることの窮屈さ

システム手帳って、あれこれ詰め込み過ぎてどんどん太っていきませんか?

出先で必要になるかもしれない、時間があったら見返そう…何かと理由をつけてはバインダーから外すリフィルを選べなかったのを覚えています。

気が付くと携帯性で選んだバイブルサイズが、携帯に適さない厚みになってしまっていたり。どんなにパンパンにリフィルを詰め込んだとしても、システム手帳にはリング径に応じた限界というものが存在します。

そして肝心な時に、必要なリフィルが挟まっていないという経験も一度や二度ではありませんでした。

いっそ過去の全ての情報を、一度に携帯できたら良いのに。そう頭をよぎった私に1つの案が浮かびます。それが2つ目の理由、「デジタル化してみよう」というものです。

デジタルツールを活用したいという想い

会社での会議や商談など、仕事上のスケジュールはoutlookなどの会社で決められたデジタルツールで管理されていた私にとって、スケジュールを紙のシステム手帳に転記するのは非常に手間がかかる作業に感じていたんですよね。

iPadなどのタブレット端末と専用ペンを使うことで、会社のスケジュールの閲覧と手書きによるメモを1台で両立できるのではないか。そういう考えは割と昔から持っていたのですが、長年androidユーザーだった私にとって、OSの異なるiPadは使い勝手の良いものではありませんでした。

しかし最近ではandroidタブレットでも高性能なものが多く、中でもXiaomi pad 6と専用ペンは手書き時の遅延も無く、私が求めていた理想の使い勝手を満たしてくれるものでした。

タブレットであれば過去のリフィルもPDFデータで大量に持ち運ぶことができますし、データ量で端末の重量や携帯性に影響が出るという事もありません。

そんなわけでXiaomi pad 6を購入して1ヶ月ほど経った頃、「一度システム手帳をやめてデジタル一本に絞ろう」という決意に至ったわけです。

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システム手帳をやめた事で発生した問題

メモをとる先をタブレットへ移行し、何の支障も無いように感じていたのですが、数か月使用していく中で幾つかの問題が出てきました。

なぜか頭に入らない

一番大きかった問題がこれです。専用ペンを使い、紙に書くのと同じようにタブレットに手書きしているのに、何故か頭に入らないんです。

調べてみると、どうやら学生の頃に紙とペンで勉強していた世代の人間にとっては、記憶への定着という点でデジタルツールが向いていないんだとか。

筆記した文字の色を変えてみたり、筆記感覚を紙に近づけようとペーパーライクフィルムを貼ったりするものの、改善はみられず。

最終的にタブレットにメモしたことすら忘れてしまい、後で見返すきっかけすら忘れてしまっていました。

見返すには紙の方がメリットが大きい

意外だったのは、検索性が上がって便利になると思っていたタブレットが、実は(私にとっては)紙の方が見返しやすいと感じたことでした。

確かに、明確に特定のメモを探し出すという時にはタブレットの方が若干早い様に思います。手書き文字も検索してくれるノートアプリを使用していれば、検索ワードに入力するだけで目的のメモまで飛んでくれるからです。

ただ、システム手帳時代に”メモを見返す”という行為は、特定のメモを探し出す以外の目的で行っていたケースはあまりなく、雑記の中からアイデアを創出するような、過去のメモを俯瞰する事の方が多かったことに、改めて気づきました。

俯瞰してメモを見返す場合、タブレットで1ページずつスワイプするより、紙をパラパラとめくった方が便利です。この辺りは過去のメモをどのような目的で見返すのか、人によって意見が分かれるところかと思います。

故障を含むトラブルへの恐怖

デジタルツールは電化製品ですから、当然ながら電池が終わればメモはおろか、過去のデータやスケジュールを確認する事すらできません。更には専用ペンを忘れただけでも、メモをとるという行為が困難になります。(指でできない事も無いですが)

ほぼ無制限に過去のデータを持ち歩けるようになった一方で、電池切れや突然のフリーズといった新しい不安が持ち上がってきてしまいました。

 

トラブルへの恐怖はこまめな充電やメモリの解放などである程度払拭できたものの、やはり頭に入らず新しいアイデアも浮かびにくい、というのは私が仕事をするうえで致命的でした。数ヶ月お世話になったXiaomi pad 6は自宅でのエンタメ専用機として使うことにし、システム手帳を復活させよう、と考えました。

システム手帳を再び使うにあたって考えたこと

再びシステム手帳に戻るにあたって、少し考えを変えてみたところがあります。それはモットーとしていた「システム手帳でなんでも一元管理する」という部分。

スケジュール管理についていえば、予定を確認するだけであればスマホでも事足ります。私は思い切って、システム手帳からスケジュールリフィルを全て外しました。

そしてシステム手帳が単なるメモ帳にならないよう、スケジュールリフィルを外す代わりにデイリーログ(一日の反省)を充実させることにしました。今まで殴り書きしたままのメモを放置していたところを一日の終わりにまとめ直すことで、記憶への定着と後から見返した時の見やすさを狙っています。

一度はシステム手帳をやめたが、改めてその便利さに気付けた

まだシステム手帳に戻ってから数ヶ月ではあるものの、特に記憶への定着という面で効果を実感できています。

やはり私にとっては、紙とペンというアナログツールの方が性に合っているみたいです。

それでも時代の流れに逆らわないよう、デジタルへの適応もしていかなければいけないのでしょうけど。うまく併用できるよう、今後も使い方を模索していきたいと思います。

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