【ユニクロ】本社が山口市にあるのはなぜ?

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今や世界規模で有名になったユニクロですが、本社が山口県山口市にあるのはなぜなのでしょうか。私も最近知って、ちょっとびっくりしたんですよね。

なんとなく、東京に合った方がビジネスをするうえで何かと便利な気がするのですが。

今回はユニクロの本社が山口市にあるのはなぜなのか、理由を探ってみたいと思います。

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ユニクロ本社が山口市にあるのはなぜ?

企業としてのユニクロは、本社を山口県山口市に、本部として東京都港区と江東区に1箇所ずつ構えています。東京に本部があっても、あくまでも本社は山口県山口市です。

山口県といえば、ユニクロの柳井社長の出身県であることで有名。元々はユニクロの前身である「小郡商事」が山口県宇部市で創業となりましたが、後に事業拡大をするにあたって広いオフィスを獲得するため、土地を確保したのが山口市だったんだそうです。

普通は事業拡大というと、本社を東京に移す企業も少なくないはず。では、柳井社長はどのような思いで本社を山口市に置いているのでしょうか。過去に柳井社長はインタビューで次のように語っています。

山口県という、ローカルな場所に会社をおいていますが、世界の中の1企業と思ってやっています。そう思わなければ特に日本では生き残れません。
(中略)
やる気があればどこでも市場開拓できます。本社の所在地はあまり意味がないと思います。山口県におけるメリット、デメリットは特に感じていません。

独立行政法人経済産業研究所より引用

世界規模で事業所の場所を考えた場合、日本の中で東京なのか、地方なのかは大きな問題ではない、という事なのでしょう。「メリットは感じていない」と言っていることから、ビジネスをするうえで商流や物流のアドバンテージがあって”敢えて”山口市を選んだわけではないことが分かります。

一方で最近では、山口市に本社を構えることのデメリットとして次のように語っています。

しかしながら近頃、かなりの部門を東京に移しました。良い人材をとろうとしたら地方ではマイナスなのは確かなようです。働いている人は東京志向です。特に家族がある人は、子供の教育、妻の余暇などの理由で反対されるケースが多くあります。世界的な人材を採用するには山口では限界かと思いました。

独立行政法人経済産業研究所より引用

会社は所在地がどこでも成立するものの、そこで働く人材についてはまだまだ東京という立地にアドバンテージがあるのかもしれません。

現在ではほとんどの本社機能が、東京本部に集約されているようです。

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ユニクロの1号店は現在も存在する?

ユニクロの前身である「小郡商事」が1984年6月2日に開店したのが、「ユニーク・クロージング・ウエアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」でした。出店した場所は広島市中区袋町。これがユニクロの第1号店となるようですが、残念ながら現在は存在していません。

面白いことに、「UNIQLO」という名称は、元々は「UNI-CLO」というスペルだったんだとか。1988年に香港に現地法人を立ち上げる際、会社登記の書類に誤って「UNI-QLO」と書いてしまったことから、そのまま商標を採用するに至ったのだそうです。

ユニクロ初期をご存じの方は、昔のユニクロのロゴを見て「懐かしい!」と感じるかもしれませんね。

ちなみに昔は、「ユニクロ」の他にもスポーツウエアを展開する「スポクロ」、子供服まで揃う「ファミクロ」なんかもありました。今では全て「ユニクロ」に統合されていますが。

ユニクロ本社が山口市にあるのはなぜ? まとめ

ユニクロ本社は2022年現在でも、山口県山口市に構えられています。現在はほとんどの本社機能は東京本部に移ってはいるものの、本社が移転するという話は今のところ無いようです。

「やる気があればどこでも市場開拓できます。本社の所在地はあまり意味がないと思います。」 という柳井社長の言葉は、ユニクロの世界的ヒットを証拠にとても重みのある言葉になっているのではないでしょうか。

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