「アオアシ」と「スラムダンク」の共通点

人気ですよね、「アオアシ」。自分は葦人のように動けないことは分かっていても、その成長する姿にどうしても気持ちがこもってしまいます。

今回は「アオアシ」と「スラムダンク」の共通点から、人気の秘密に迫ってみたいと思います。

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アオアシとスラムダンクの共通点① 主人公

サッカーとバスケット、同じ球技でも正確には違いがある両作品ですが、主人公の青井葦人と桜木花道には幾つか共通点が存在します。

まずは何といっても、両者ともに素質、才能が素晴らしいというところでしょうか。葦人は地元でサッカーをやっていたとはいえ、ユースからすれば最初はまだまだ未熟です。桜木に至ってはバスケットをやったことすらない完全なド素人。

それでも、ここぞという時に少しずつその才能が開花するポイントがあるんですよね。周りのもっと上手い人間がはっとするようなプレーをみせる。そこがたまらなく気持ちいいんです。

 

共通しているのは才能だけではなく、性格も。

どちらの主人公も、自分の大切なものをバカにされるとカッとなってしまうところや、女性に対して免疫が弱いところなどは共通しているのではないでしょうか。

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アオアシとスラムダンクの共通点② 指導者

主人公が大きく成長するため、導いてくれる指導者。「アオアシ」では葦人の才能を見抜いた福田監督、「スラムダンク」では元鬼監督の安西先生がこれに当たります。

何が共通点かというと、どちらの指導者も「主人公の成長を楽しんでいる」ところだと思います。

もちろん指導者として、心に残る名言も数多く発せられます。でも個人的には、時おり見せる福田監督の不敵な笑みや、安西先生が心の中でつぶやく「この上ない楽しみだ」というセリフがとても好きです。自分の期待通り、あるいはそれ以上のプレーをする葦人や桜木に、興奮してしまう監督の“素”の感情が表れているのではないでしょうか。

また指導の仕方も少し似ています。

どちらの監督も、本当に大切なことはストレートに教えたりしません。必ず本人が自分で気づくよう、あえて間接的に伝えることで成長を促します。時には敢えて突き放して、本人が結論にたどり着くのを辛抱強く待つ場合も。そうやって築き上げられる絆も、2つの作品の見どころのひとつなのかなと思います。

アオアシとスラムダンクの共通点③ キャラ設定

チームメイトや他の関係者にも、2つの作品で共通するキャラクターが登場します。

まずはヒロイン。「アオアシ」では福田監督の妹である一条花、「スラムダンク」では赤木キャプテンの妹である赤木晴子。スポーツ系マンガの王道キャラクターですよね。主人公との間に恋愛が生まれるのか、作品として面白さに厚みを持たせてくれる存在です。

次に天才。「アオアシ」の栗林晴久が個人的には、「スラムダンク」の仙道彰に似ているかなと思います。スラムダンクには沢北という超天才も登場しますが、普段のちょっととぼけた感じとか、ツンツンした髪型から仙道に1票。

最後に身内。「アオアシ」では母と兄、「スラムダンク」では通称“桜木軍団”といわれる友人たち。家族と友人という違いはありますが、成長していく主人公を肝心なところで支えてくれる大事な存在です。ちなみに私は桜木軍団の水戸洋平のファン。どこかノスタルジックな一面をみせながらも、最後まで桜木のサポートに徹する姿がたまらないんですよね。

アオアシとスラムダンクの共通点から考える

「スポーツを通じて主人公が成長する物語」として、共通点が多い「アオアシ」と「スラムダンク」。どうしてこの2つの作品はこんなにも読者を惹きつけるのでしょうか。

私の個人的な考えではありますが、両者はともに「読者に夢をみさせてくれる」物語だからかな、と思います。

こんな素質があったら。こんな出会いがあったら。自分もこんな考え方ができたら。実際にはそう上手くいかないことは分かっていても、なんとなく現実に起きそうな、読んだ自分が主人公と同じように成長できそうな、不思議な感覚に襲われます。それがたまらなく楽しい。

どちらも読者を前向きにさせてくれる、名作中の名作だと思います。

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