【推しの子】謎の子供（少女）の正体は神様？「魂のない子」の秘密とは

【推しの子】第75話で突如登場した、謎の子供（少女）。全てを見透かすような口ぶり、そして「魂のない子」などの意味深なメッセージを残すこの少女ですが、正体については様々な考察が出ています。

【推しの子】はこれまで芸能界を舞台にした星野アクアの復讐がメインで話が進んでいましたが、謎の子供の発言で当初の設定だった「転生」というキーワードが浮かんだ方も多いのではないでしょうか。

今回は【推しの子】に登場する謎の子供（少女）とは何者なのか、その発言にはどんな意味があるのかを考察していきます。

【推しの子】謎の子供（少女）の正体は神様？

アイドルグループ「B小町」のMV撮影で訪れた場所で、星野ルビーと黒川あかねは雨宮吾郎の遺体を発見します。そして翌日ルビーが出会った謎のが謎の子供。この少女は「お姉ちゃんが知りたいことを知っているよ？」と語り出します。

その正体は神様ではないかと予想する声が多数挙がっています。その理由は次の2つです。

「B小町」がMV撮影で訪れたのは、宮崎県の高千穂（たかちほ）という場所です。この場所はアクアとルビーが生まれた地で、また吾郎とさりなが死んだ地でもあります。

宮崎県高千穂といえば、古事記に登場する「神話の町」として有名です。芸能の神様である「天鈿女命（あめのうずめのみこと）」が祀られていることで知られています。

天照大神（あまてらすおおみかみ）が洞窟に隠れてしまったところを、天鈿女命が宴会で踊ることでその岩戸から出すことができたという『岩戸隠れ』の話を聞いたことがある方も少なくないかもしれません。

また天照大神といえば傍らにいる八咫烏（やたがらす）という三本足の大きなカラスが有名ですが、謎の少女もまたカラスを連れていました。

「お姉ちゃんが知りたいことを知っているよ？」と語る謎の少女ですが、その口から語られたのはルビーはもちろん、ずっと復讐しようと準備していたアクアですら知らない情報でした。

更にはルビーの心境、そして少女から情報を得たルビーがその後どう動くのかすら見透かしたような発言をします。

少女が語ったのは次の4つの内容です。

・神様はきっと優しいよね
・真の意味で母を得られなかった二人と
・魂のない子を産んだ母親を導いてあげた
・もしかしたらそれ以上の意味があるかもだけど

後、ルビーに真相を教えた謎の子供、絶対性格悪い。快楽主義者やな。1番大切な事教えてないもん。双子の兄が吾郎ってところ教えないといけないやろ。#推しの子

— ソウシ (@d6pfbWekz) April 28, 2022

「真の意味で母を得られなかった二人」とは恐らく、吾郎とさりなのことを指すのでしょう。吾郎は自身が生まれた時に母親が死んでしまいましたし、さりなは両親がいたものの、病院が遠いからという理由で死に際ですら姿を見せることはありませんでした。

では「魂のない子を産んだ母親」とは一体誰のことなんでしょうか？

「魂のない子」とは一体誰のことなのか。そして「産んだ母親」とは誰のことなのでしょうか。

語りかけた相手が星野ルビーであったことを考えると、「魂のない子」とはアクアとルビーが転生する前の胎児、そして「産んだ母親」とは星野アイである可能性が高いです。

原作漫画1巻第1話では、アイが主治医である吾郎や社長と一緒にエコー写真を見ているシーンが描かれていますから、お腹の中にいる間に胎児が亡くなってしまった訳では無いようです。生きてはいるが魂がない、といったところでしょうか。

アイは小柄だったため、双子を出産するには少々リスクがあったようです。帝王切開を勧められたアイでしたが、選んだのは自然分娩でした。もしかすると、出産のタイミングで胎児が亡くなったのかもしれません。

いずれにせよ、謎の少女がなぜアイの出産について知っていて、更には吾郎とさりなの転生についても把握していたのかは謎に包まれています。

ひょっとすると、「もしかしたらそれ以上の意味があるかもだけど」という言葉には吾郎とさりなの（アクアとルビーの）今後の関係のことを指しているのかもしれません。

謎の少女が現れたことにより、当初の設定だった「転生」というピースが動き出したかにみえる【推しの子】。本当に神様なのかどうかは不明ですが、人間離れした存在である可能性は高そうです。恐らく宮崎県の高千穂を舞台に選んだということは、それ相応の何らかの意味があるのでしょう。

果たして謎の少女は今後のストーリーでも登場するのでしょうか。ストーリーの今後に注目していきたいと思います。