【アオアシ】葦人の俯瞰能力から学ぶ

「アオアシ」の主人公、葦人の長所は“俯瞰(ふかん)できる”こと、という設定だそうです。

サッカーだけでなく、俯瞰で物事を捉えることは様々な分野で重要と思います。今回は葦人の俯瞰能力から学んでいきましょう。

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【アオアシ】俯瞰能力とは

俯瞰とは、「高いところから物事を見下ろすこと、広い視野で全体を把握すること」を言います。

葦人の場合、他の選手と同じ視線の高さでありながら、まるで鳥が見下ろすかのように他の選手の様子を認識し、記憶します。そしてほんの少し先の試合状況を予想し、どう自分が動くのが最善であるのかを考えています。これが試合にとってカギとなるプレーに繋がるんですね。

サッカー以外で例えてみましょう。

部屋に蚊が入ってきて、耳元で飛んでいる音がしたとします。そんなとき、視線や視野はどのようにすれば、効率的に蚊を捕まえることができるでしょうか。

まずはぼんやりと、目の前を見つめます。視野はできるだけ広く。しばらくすると、目の前を何か小さなものが飛んでいるのが確認できます。視線を飛んでいるものに向け、視野を狭めます。狙いを定めてから、パチン、という具合です。

俯瞰とは、この話の前半の動きを指します。まずは視野を広げ、全体を把握する。この視野のことを「周辺視野」と呼んだりするようです。最初に俯瞰で把握するからこそ、そのあとに的を射た処置をすることができるわけです。

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【アオアシ】俯瞰することで得られるもの

俯瞰は文字通りの「視野」や「視線」だけの話ではなく、「考え方」の意味合いもあります。

一般的に、俯瞰することによって人は、その後の行動の確からしさを正しく見定めることができます。

「木を見て森を見ず」なんて言葉がありますが、1本の木を集中的に見ただけでは木そのものの特徴(他より大きいとか、葉の色が違うとか)を判断することができません。“そもそも”的な発想をするためには、まず全体像を把握してから、対象を冷静に見定める必要があるんです。

俯瞰とは「現状把握」と「分析」の一部だと思っています。よく仕事などで「PDCAを回しなさい」と言われますが、俯瞰は「P」の精度を高めることができます。

論点はどこか、課題は何か。まず全体像から物事を把握することで、ムダのないPDCAサイクルを回すことができるのだと思います。

【アオアシ】葦人の俯瞰から学ぶ

最後に葦人の俯瞰テクニックから、俯瞰を実践する方法を学んでみたいと思います。

1.全体を把握する
葦人は時々、目を見開いてフィールドを見渡すことがあります。この時葦人の頭の中には三次元空間で描かれたフィールドがあり、自分を含めたすべての選手が登場しています。各選手の動き、視線、疲れ具合、時には心理状態といったところまで、察知できることは何でも情報収集します。
まさに、「現状把握」ですね。

2.この後を予想して自分の行動を決める
「現状把握」の次は「分析」です。
葦人の場合の分析とは、把握した後に選手がどう動くのかを予想することを指します。直後の選手の動きが予想と正しければ、自分の立てた予想(仮説)が正しいのです。葦人は瞬時に現状把握と分析、仮説の立案と検証を行うことで「自分はどうすれば良いか」を判断しています。

3.実行する
葦人の場合、最初は無意識に実行できていますが、この「実行」も普通は簡単にいきません。多くの場合、立てた計画通りに実行するのには努力が必要です。スポーツ等においては、この一瞬の実行のために日々の練習が必要になるわけです。

4.振り返る
ここが一番重要なところだと思います。無意識に俯瞰ができる葦人に対し、福田監督は必ず試合後にその時のことを言語化して説明するように求めます。言語化することで「感覚」を「知識」として理解し、パターン化して次に活かせるようになるのだと思います。

こうしてみると、俯瞰は全体のPDCAサイクルのPを補う役割であるものの、俯瞰の中でも小さなPDCAが回っていることが分かります。ちょっと面白いですね。

俯瞰は学生であれば勉強やスポーツ、社会人であれば仕事の様々な場面において、常に必要な能力の一つと言えるのではないでしょうか。

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